２Ｄタップシューティングゲーム　発展８

　以下の内容で順番に実装を進めていきます。

発展８　－エネミーの移動方法を追加－

１５．エネミーの移動方法の種類を MoveType 型の enum として作成する 
１６．EnemyDataSO スクリプトを修正して、MoveType を追加し、EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトの設定を行う

　新しい学習内容は、以下の通りです。

　・エネミー用のデータの追加と設計

１５．エネミーの移動方法の種類を MoveType 型の enum として作成する

１．設計

　現在エネミーは画面の上から拠点に向かって直進して下がってくるように処理が実装されています。
エネミーのデータを EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトに登録して、個体差を表現できるようになりましたので、
エネミーの移動方法についても、エネミーごとに異なる処理を実装していきます。

　この手順では、エネミーの移動方法について、スクリプタブル・オブジェクトに登録する手順を実装します。
次の手順で、この移動方法を利用して、エネミーの移動の処理を実装します。

　移動方法は増えていく可能性がありますので、専用の enum を作成し、そちらで種類の管理を行うようにします。
スクリプタブル・オブジェクトにはこの移動方法の種類を１種類だけ登録できるようにし、それを参照して、
エネミーごとの移動を変更して処理するようにします。

２．MoveType スクリプトを作成する

　EnemyType 型を作成した際と同じように、enum (イーナム) を利用して、エネミーの移動方法の種類を事前に登録し、
この情報をエネミーの持つ情報として EnemyData クラス内に設定できるようにします。

MoveType.cs

　<=　クリックすると開きます

public enum MoveType {
    Straight,           // 直進
    Meandering,         // 蛇行
    Boss_Horizontal     // ボス・水平移動
}

　スクリプトを作成したらセーブします。

１６．EnemyDataSO スクリプトを修正して、EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトの設定を行う

１．設計

　スクリプタブル・オブジェクトに必要な情報を追加したい場合には、その元である EnemyDataSO スクリプトに修正を加えます。
そうすることよって、自動的に追加した変数の情報が EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトにも反映されます。

　今回は次回以降の処理で扱うことになる値を設定できるように変数を追加します。

２．EnemyDataSO スクリプトを修正して、MoveType の値を追加する

　EnemyDataSO スクリプトを修正して、MoveType 型の moveType 変数と float 型の moveDuration 変数を追加します。

　インスペクターより設定したり、外部のスクリプトで利用することが前提ですので、
スクリプタブル・オブジェクトに設定する変数はすべて public 修飾子で宣言を行うようにしてください。

EnemyDataSO.cs

　<=　クリックすると開きます

using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
using System;

[CreateAssetMenu(fileName = "EnemyDataSO", menuName = "Create EnemyDataSO")]
public class EnemyDataSO : ScriptableObject
{
    public List<EnemyData> enemyDataList = new List<EnemyData>();

    [Serializable]
    public class EnemyData {
        public int no;
        public int hp;
        public int power;
        public Sprite enemySprite;
        public EnemyType enemyType;
        public int exp;


////*  ここから追加  *////


        public float moveDuration;       // 拠点までの移動時間
        public MoveType moveType;        // 移動方法の種類


////*  ここまで  *////  


    }
}

　スクリプトを作成したらセーブします。

３．EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトの各エネミーのデータを設定する

　Datas フォルダにある EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクトを選択して、インスペクターを確認します。
新しく追加した変数がすべての Element 内に追加されていますので、下記の画像を参考に設定を行ってください。

EnemyDataSO スクリプタブル・オブジェクト　インスペクター画像

　以上で設定は完了です。

　以上でこの手順は終了です。

　次は　発展９　－エネミーの移動方法に合わせた移動処理の実装①－　です。

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