タップゲームの設計と仕様

設計と仕様を検討

　タップゲームを製作にあたり、どのようなゲームにしたいのか、設計と仕様を検討します。
プラットフォームはスマホ端末で、２Ｄゲームです。内容的には基礎の応用が多いため、中級者向けになります。

・画面のどこでもいいのでタップをするとゲームが動く
・特定のボタンを用意して、そこをタップするとゲームが動く

　いくつかある操作方法のうち、今回はこの２つにフォーカスをし、実際にどちらにするかを考えていきます。
またその場合に

・タップ連打で動く
・タイミングよくタップで動く

　この辺りも考えましょう。

　今回は「特定のボタンを用意して」、「タイミングよくタップする」ことで動くゲーム性にします。

どのようなゲームにするか

「特定のボタン」には、矢印アイコンのついたパネルを用意します。
この矢印アイコンの方向にキャラクターが移動するようにします。

　このパネルは、一定時間ごとにすべて破棄されて、新しいパネルが出現するようにします。
また一度押したパネルは２回は押せないようにもします。

　これらの用意した設計を仕様として考えていきます。

まず、２Ｄゲームとして作成する場合に、ゲームシーン＋UIキャンバスシーンの組みあわせで製作をするのか
あるいはUIキャンバス上でのみのゲームとするのかを考えます。

　今回はUIキャンバス上でのみのゲームを製作していきましょう。すべてのゲームの部品をキャンバス内に配置して
それを動かすように仕組みを作っていきます。

「特定のボタン」
　このゲームオブジェクトの構成を考えましょう。まず、矢印のアイコンが必要になります、またタップで押せることも必要になります。
そのため、ButtonコンポーネントとImageコンポーネントが必要になると考えられます。
また矢印アイコンの種類は複数ありますが、それらをすべて作成するとなると、
同じような構成のゲームオブジェクトが無駄に増えてしまうため、今回はベースとなるゲームオブジェクトを１つ作成し、それにクラスをアタッチしておきます。
そしてインスタンスする際に矢印アイコンの情報をクラスを通じて獲得し、必要となる矢印アイコンを表示するようにします。

このゲームの製作で身に着ける技術

　①Enum（列挙型）の作成と使用方法
　②Raycast2Dの使用方法
　③１つのベースとなるプレファブをインスタンスして、異なるゲームオブジェクトとして使い分ける方法（クラスを使います）
　　　=> 特定の情報のみが異なる、同じ種類のゲームオブジェクト（特定のボタン。矢印アイコンの表示のみ異なる）
　④Canvasを利用したゲームの製作
　⑤Listの作成と使用方法
　⑥Dictionaryの作成と使用方法
　⑦ネスト（入れ子）されたクラスの作成と使用方法
　⑧戻り値の使い方
　⑨StartメソッドのIEnumerator戻り値の使用方法
　⑩シングルトンクラスの作成と使用方法
　⑪マネージャー系クラスの定義方法と使用方法
　⑫構造体の作成と使用方法
　⑬DoTweenの使用方法
　⑭yield return StartCoroutine()メソッドの使用方法
　⑮ButtonのOnClickコールバックへのスクリプトから登録方法(コルーチン、引数ありも対応)
　⑯Resources.Load使用時のファイル名連番の使用方法

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