i-school - XR デバイスの現状

スマートグラスについて(2022年10月時点)


 ・スマートグラスは主に、ウェアラブルタイプの XR デバイスであり、
  2013年に Google の Google Glass(AR)、2016年に MicroSoft の HoloLens(MR) が発売された。
  
 ・各デバイスにより提供可能な機能が異なっており、まだ成熟していない分野の1つ。
  そのため、現時点では過渡期であると言える。

スマートグラス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E...


トピックス(2022年10月時点)


 ・スマートグラスではないが、ヘッドマウントディスプレイ・デバイスとして 2022年10月 Meta より Meta Quest Pro が発売される。226,800円。(2022年10月時点)
  Meta Quest 2 とは異なる方向性の商品なので比較する必要はない。

 ・来年以降には Apple からも XR デバイスが発売の見込み。スマートグラスなのか、ヘッドマウントディスプレイ・デバイスなのか不明。
  Meta、Google、MicroSoft の各社でデバイスが揃うので、ここからが本番と言える。

 ・開発者向け、企業現場向けが多く、一般消費者向けのスマートグラスのデバイスは Nreal シリーズのみ。

 ・市場としては活発に動いており、Magic Leap は先月 2 が出たばかりで、Meta も高級ヘッドセットとして Meta Quest Pro をリリース予定。
  
 ・ウェアラブルタイプが主流となるのか、ヘッドマウントディスプレイタイプが主流となるのか、
  それとも各分野によって、それぞれのデバイスがある程度の形で成立していくのか、不透明な要素が多い。
  現時点での一般流通でいえば、ヘッドマウントディスプレイである Meta のシェアが多い。

 ・来年には Apple からヘッドセットが発売になる予定のため、現時点では、企業が研究・開発目的のために複数のデバイスを購入し、
  どれが使いやすいか、どれの機能がよいかを、複数のデバイスを使って試している段階と思われる。


AR 対応の XR デバイスについて

1.HoloLens 2(ホロレンズ)


 MicroSoft が発売している MR 用デバイス。
 購入は MicroSoft のストアから。開発者か、法人のみ販売だったが、現在は一般も買える。
422,180円。(2022年 10月現在)
 
https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens/buy?Silen...



 法人向けレンタル。1週間から。1か月6万円。(2022年 10月現在)

https://www.yrl.com/hololens2_lp/?gclid=CjwKCAjwka...



 MicroSoft によると、Unity では、Mixed Reality Toolkit(MRTK) の利用が推奨

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-re...



 MRTK-Unity
 
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-re...



 設定方法

https://www.moguravr.com/xr-kaigi-2021-10/



 Unity マニュアル

https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/XR.html



 Unity チュートリアル

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-re...



 アプリ作成例

https://blog.syntegrate.jp/2022/06/24/lets-make-ho...


2.Magic Leap 2(マジックリープ)


 MR 用デバイス。2022年9月に 2 が登場した。3モデルある。(2022年 10月現在)

 Magic Leap 2 Baseは開発者や専門家向けで、商業展開用の機能を有している。約 455,000円(2022年 10月現在)

 Magic Leap 2 Developer Proは開発者用ツールやサンプル、企業向け機能が使用可能になっており、
社内でのデモツールとして使用することが推奨されている。約 566,000円(2022年 10月現在)

 Magic leap 2 Enterpriseは大規模なIT展開や企業向け。約 690,000万円(2022年 10月現在)



 Magic Leap 1 は、エンターテインメント性のあるデバイスとして展開していたが、2 では主に法人向けの利用を想定している様子。
 そのため、発売前より、医療、製造、軍事などの企業パートナー向けの早期アクセスプログラムが開始されている。
 


 ・SDKと設定方法

 Unity の Package Manager から Unity Registry にある Unity XR Magic Leap Plugin をインストールする

https://bluebirdofoz.hatenablog.com/entry/2022/08/...



・Magic Leap 2 で MRTK(Mixed Reality Tool Kit) を利用する場合には、MicroSoft で用意している The Lab 2.0 サイトより SDK を入れる

https://bluebirdofoz.hatenablog.com/entry/2022/08/...


3.NrealLight(エンリアル・ライト)


 中国発 AR デバイス。Android 端末とセットで利用。Nreal Air が今年の7月に発売された。日本と韓国で展開。

 NrealLight は KDDI のお店のみ。69,799円。(2022年10月現在)
ただし、現在は在庫なし。1人1個のみ。かつ、au か UQ モバイルの回線契約が必要。

 Nreal Air は KDDI でも Docomo でも Amazon でも買える。45,980円。(2022年10月現在)。こちらは au と Docomo 回線が利用可能。

 Docomo は Nreal Air のレンタルあり。3日で4,980円。1年後に購入できるプランもある。

https://rental.kikito.docomo.ne.jp/rental/devices/...



 機能の比較

https://time-space.kddi.com/au-kddi/20220426/3305



 どちらの Nreal もバッテリーはなし。スマホ端末に USB Type-C ポートを利用して有線接続する。
DP ALT Mode (DisplayPort over alternate modeで、USB-Cコネクターを通じて映像出力を得るための規格)に対応している必要あり、
これに連動して電源が入る。単独での利用は不可。
 
 対象機種は Nebula 対応のスマホのみ。SIM フリー版のスマホは対象外。



 Unity 用にNRSDK がリリースされている。Android モジュールのインストールが必要。
Nreal Light に接続する端末には、Nreal 公式でも推奨している Scrcpy を利用。
Scrcpy はAndroid 端末をリモート操作するアプリツール。Wifi 接続も可能。

 ・開発準備

https://zenn.dev/alucky7th/articles/3c59edaa9d3b32



 ・だれでもできる!Nreal Lightアプリ作成入門 - Synamon’s Engineer blog

https://synamon.hatenablog.com/entry/nrealnyuumon



 ・Unityを使って初めてのNreal Airアプリを作ってみよう!

https://zenn.dev/meson/articles/get-started-with-n...



 Nreal Light / Air 開発入門ハンズオン

https://speakerdeck.com/takashiyoshinaga/air-kai-f...


AR 用の SDK 比較


 下記のサイトを参照。
 
https://xr-hub.com/archives/19053