ゲーム画面に文字列を表示するために利用する Text コンポーネントの text プロパティは string 型です。
そのため、代入処理を行うためには、右辺に用意する情報も string 型である必要があります。
例えば、整数や小数は string 型ではなく、int 型、float 型です。そのため、そのままの状態では代入処理を行うことが出来ません、
このときに利用しているのが ToString メソッドになります。
ToString メソッドを実行することで、その前にある変数の型を string 型へと型変換する処理が行われます。
型を変換する処理のことをキャストといいます。
距離の計算は小数点付で計算されています。このときこの値をそのまま画面に表示すると、小数点が非常に多く見にくくなってしまいます。
そのような場合には、ToStringメソッドの
引数を利用して表示する値を整数のみ、あるいは指定した小数点の位までにします。
txtDistance.text = distance.ToString("F2");
ToString()メソッドの引数に "F2" が指定されています。このメソッドは引数に指定した文字列によって表示方法を変化させることができます。
今回の F2 では、小数点第2位までを表示するように指定して、int型をstring型にする処理を行っています。
F の後ろの数字が小数点の位を指定しており、F0 の場合には少数点なし、F1 の場合には小数点第1位まで表示、というように表示方法の指定が可能です。
実際にいろいろな値にして小数点表示を試してみましょう。
enum は ToString メソッドを利用することで、列挙子を同名の文字列へとキャスト(型の変換処理)可能です。