２Ｄ放置ゲーム　手順１６ - i-school

　OfflineTimeManager クラスにてお使いごとの時間の経過をセーブしましたので、最後にロードを行って、お使いが完了するか判定を行う処理を実装します。

　お使いが完了している場合にはキャラを生成し、完了していない場合には、経過時間を差し引いた残りの時間をカウントダウンするようにします。
また、お使いを完了した状態でゲームを終了した場合には、ゲームを再開した場合、お使いを完了している状態でゲームを再開するようにします。

＜実装動画①　ゲームを再開する。放置した時間経過後に、残り時間が残っている場合には、放置した時間を差し引いてお使いを再開する＞

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＜実装動画②　ゲームを再開する。お使いを再開したままゲームを実行していると、お使い時間が 0 になるとお使い完了の状態になる＞

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＜実装動画③　ゲームを再開する。お使いの残り時間から放置した時間を引いて、お使いの時間が残っていない場合には、お使いを完了する＞

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＜実装動画④　ゲームを再開する。お使いを完了した状態(お使いの残り時間が 0)でゲームを終了していた場合には、お使いを完了した状態にする＞

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手順１６　－お使いの時間データをロードしてお使いの完了を判定する処理の実装－

２６．OfflineTimeManager スクリプトを修正する

　新しい学習内容は、以下の通りです。

　・タプル型の実装例

２６．OfflineTimeManager スクリプトを修正する

１．設計

　実装動画が４つあることからもわかるように、セーブ処理よりもロード処理の方が実装しなければならない内容が多く、確認すべき処理、実装する処理が複雑です。
そのため、どんな状態のときに、どのようになっていればよいか、というイメージをしっかりと持ちながら処理を実装していくことが求められます。

　設計としては、次のようなロジックを考えて、これを組み込みます。

＜１．ゲームを実行したときの処理＞

　１，ゲームを実行したときに、お使いの時間データを確認し、そこにデータがある場合には、お使いを行っていた状態で前回ゲームを終了したことになるので、お使いのデータのロードを行う(未実装なので、今回実装を行う)
　　　お使いのデータのロードを実行するスクリプトと、実際にロードを行うスクリプトは異なるので、しっかりと把握する

　　　　・お使いの時間のデータを確認する処理は、GameManager スクリプトが OfflineTimeManager スクリプトのメソッドを呼び出して行う

　　　　・お使いのデータがセーブされている場合、OfflineTimeManager スクリプトが PlayerPrefsHelper クラスのメソッドを利用してロードする
　　　　　ロードをする際には JSON 形式を利用して復元し、ゲーム終了時点と同じ情報を持つクラスとして利用できる状態にする　→　２の処理へ

＜２．お使いのデータがセーブされている場合＞

　２．OfflineTimeManager スクリプト内には、ゲームを開始した時間の情報があるので、この情報と、ロードしたお使いのデータにある、お使いの残り時間の情報を１つずつ順番に計算する(未実装なので、今回実装を行う)
　　　「前回ゲームを終了したときのお使いの残り時間 - ゲームを再開するまでにかかった(放置した)時間」を計算することにより、放置した分だけお使いの時間を減算する
　　　この結果

　　　　・お使いの残り時間が 0 以下になった場合、そのお使いは完了した状態として扱う　→　４の処理へ
　　　　
　　　　・お使いの残り時間が 0 以上である場合には、そのお使いは未了の状態として扱う　→　３の処理へ

＜３．ゲーム再開後にお使いが未了の場合＞

　３．OfflineTimeManager スクリプトが、お使いの時間を管理している TapPointDetail スクリプトのメソッドに命令を出して、お使いの処理を再開する(お使いの処理自体は TapPointDetail スクリプトにあるので、お使いの未了/完了の条件分岐を実装する)
　　　そのままゲームを実行していればお使いの時間が経過する。残り時間が 0 になったら、お使いを完了してキャラを生成する　→　４の処理へ

　　　　・もしも、まだ残っているお使いの時間がある状態でゲームを終了した場合には、その時間と、残りのお使いの時間を再度セーブする　→　１の処理へ

＜４．ゲーム再開後にお使いが完了の場合＞

　４．OfflineTimeManager スクリプトが、お使いを完了した btnTapDetail ゲームオブジェクトの上にキャラを生成する。このキャラをタップしてはじめてお使い完了判定になる(キャラの生成処理自体は OfflineTimeManager スクリプトにあるので、お使いの未了/完了の条件分岐を実装する)

　　　　・もしも、キャラが生成された状態でタップせずにゲームを終了した場合には、再度、１と２の手順を踏んで、もう一度、４の処理へ戻り、タップされるまでキャラを生成する
　　　　　(この処理自体は１と２の処理を通過することで自動的に行われるので、この状態になったときに、処理が正常に動くかどうかだけを確認する)

　何回も読んで、イメージを作ってください。

　その上で、処理の追加が必要なスクリプト内に、自分でコメントを書いてみて、処理の実装に挑戦してみてください。

２．OfflineTimeManager スクリプトを修正する

　足りない処理を考えます。
どのような処理があれば「お使いのデータがセーブされている確認ができるのか」、「セーブされているデータがあったら、どのようにしてロードすればいいのか」を考えてみてください。

OfflineTimeManager.cs

using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
using System;

public class OfflineTimeManager : MonoBehaviour
{
    public static OfflineTimeManager instance;　　　　　　　　// シングルトン用の変数
  
    private DateTime loadDateTime = new DateTime();　　　　　 // 前回ゲームを止めた時にセーブしている時間

    private int elaspedTime;                          　　　  // 経過時間

    private const string SAVE_KEY_DATETIME = "OfflineDateTime";　　　// 時間をセーブ・ロードする際の変数。定数として宣言する

    private const string FORMAT = "yyyy/MM/dd HH:mm:ss";　　 　　　　// 日時のフォーマット指定用

    private const string WORKING_JOB_SAVE_KEY = "workingJobNo_";     //  お使いの時間のデータをセーブ・ロードするための変数

    private GameManager gameManager;


    /// <summary>
    /// お使い用の時間データを管理するためのクラス
    /// </summary>
    [Serializable]
    public class JobTimeData {
        public int jobNo;              // お使いの通し番号
        public int elaspedJobTime;     // お使いの残り時間
        public string jobTimeString;   // DateTime クラスを文字列にするための変数

        /// <summary>
        /// DateTime を文字列型で保存しているので、DateTime 型に戻して取得
        /// </summary>
        /// <returns></returns>
        public DateTime GetDateTime() {
            return DateTime.ParseExact(jobTimeString, FORMAT, null);
        }
    }

    [Header("お使いの時間データのリスト")]
    public List<JobTimeData> workingJobTimeDatasList = new List<JobTimeData>();


    void Awake() {
        if (instance == null) {
            instance = this;
            DontDestroyOnLoad(gameObject);
        } else {
            Destroy(gameObject);
        }

        // 時間のセーブデータの確認とロード
        LoadOfflineDateTime();

        // オフラインでの経過時間を計算
        CalculateOfflineDateTimeElasped(loadDateTime);

        // TODO お使いのデータのロード

    }

    /// <summary>
    /// ゲームが終了したときに自動的に呼ばれる
    /// </summary>
    private void OnApplicationQuit() {

        // 現在の時間のセーブ
        SaveOfflineDateTime();

        Debug.Log("ゲーム中断。時間のセーブ完了");

        // お使い中のデータが１つ以上ある場合
        for (int i = 0; i < workingJobTimeDatasList.Count; i++) {

　　　　　　// お使いの時間データを１つずつ順番にすべてセーブ
            SaveWorkingJobTimeData(workingJobTimeDatasList[i].jobNo);
        }
    }

    /// <summary>
    /// オフラインでの時間をロード
    /// </summary>
    public void LoadOfflineDateTime() {

        // セーブデータがあるか確認
        if (PlayerPrefsHelper.ExistsData(SAVE_KEY_DATETIME)) {
   
            // セーブデータがある場合、ロードする
            string oldDateTimeString = PlayerPrefsHelper.LoadStringData(SAVE_KEY_DATETIME);
            
　　　　　　// ロードした文字列を DateTime 型に型変換して時間を取得
            loadDateTime = DateTime.ParseExact(oldDateTimeString, FORMAT, null);

            Debug.Log("ゲーム開始時 : セーブされていた時間 : " + oldDateTimeString);

            Debug.Log("今の時間 : " + DateTime.Now.ToString(FORMAT));

        } else {
            // セーブデータがない場合、現在の時間を開始時刻として取得しておく
            loadDateTime = DateTime.Now;

            Debug.Log("セーブデータがないので今の時間を取得 : " + oldDateTime.ToString(FORMAT));
        }
    }

    /// <summary>
    /// 現在の時間をセーブ
    /// </summary>
    public void SaveOfflineDateTime() {

　　　　// 現在の時間を取得して、文字列に変換
        string dateTimeString = DateTime.Now.ToString(FORMAT);
        
　　　　// string 型でセーブ
        PlayerPrefsHelper.SaveStringData(SAVE_KEY_DATETIME, dateTimeString);
 
        Debug.Log("ゲーム終了時 : セーブ時間 : " + dateTimeString);
    }   

    /// <summary>
    /// オフラインでの経過時間を計算
    /// </summary>
    public int CalculateOfflineDateTimeElasped(DateTime oldDateTime) {

        // 現在の時間を取得
        DateTime currentDateTime = DateTime.Now;

        // 現在の時間とセーブされている時間を確認
        if (oldDateTime > currentDateTime) {

            // セーブデータの時間の方が今の時間よりも進んでいる場合には、今の時間を入れなおす
            oldDateTime = DateTime.Now;
        }

        // 経過した時間の差分
        TimeSpan dateTimeElasped = currentDateTime - oldDateTime;

        // 経過時間を秒にする(Math.Round メソッドを利用して、double 型を int 型に変換。小数点は 0 の位で、数値の丸めの処理の指定は ToEven(数値が 2 つの数値の中間に位置するときに、最も近い偶数の値) を指定) 
        elaspedTime = (int)Math.Round(dateTimeElasped.TotalSeconds, 0, MidpointRounding.ToEven);

        Debug.Log($"オフラインでの経過時間 : {elaspedTime } 秒");

        return elaspedTime;
    }

    /// <summary>
    /// 各お使いの残り時間の更新
    /// </summary>
    /// <param name="jobNo"></param>
    /// <param name="currentJobTime"></param>
    public void UpdateCurrentJobTime(int jobNo, int currentJobTime) {

        // List から該当の JobTimeData を検索して取得し、elaspedJobTime の値を currentJobTime に更新
        workingJobTimeDatasList.Find(x => x.jobNo == jobNo).elaspedJobTime = currentJobTime;
    }

    /// <summary>
    /// List に JobTimeData を追加。このリストにある情報が現在お使いをしている内容になる
    /// </summary>
    /// <param name="jobTimeData"></param>
    public void AddWorkingJobTimeDatasList(JobTimeData jobTimeData) {

        // お使いを List に追加する前に、すでにリストにあるか確認して重複登録を防ぐ
        if (!workingJobTimeDatasList.Exists(x => x.jobNo == jobTimeData.jobNo)) {

　　　　　　// List にない場合のみ、新しく追加する
            workingJobTimeDatasList.Add(jobTimeData);

            Debug.Log(jobTimeData.elaspedJobTime);
        }
    }

    /// <summary>
    /// 現在お使い中の JobTimeData の作成と List への追加
    /// </summary>
    /// <param name="tapPointDetail"></param>
    public void CreateWorkingJobTimeDatasList(TapPointDetail tapPointDetail, int remainingTime) {

　　　　// お使いの残り時間を設定。-1 の場合はお使い開始時なので、お使い時間をそのままセット
　　　　// それ以外はお使いの途中なので、残り時間をセット(そのまま remainingTime を使う)
        if (remainingTime == -1) {
            remainingTime = tapPointDetail.jobData.jobTime;
        } 

        // JobTimeData を初期化して作成
        JobTimeData jobTimeData = new JobTimeData { jobNo = tapPointDetail.jobData.jobNo, elaspedJobTime = remainingTime };

　　　　// List に JobTimeData を追加
        AddWorkingJobTimeDatasList(jobTimeData);
    }

    /// <summary>
    /// お使いの時間のセーブ
　　/// お使い開始時とゲーム終了時にセーブ
    /// </summary>
    /// <param name="jobNo"></param>
    public void SaveWorkingJobTimeData(int jobNo) {

        // セーブ対象の JobTimeData を List から検索して取得
        JobTimeData jobTimeData = workingJobTimeDatasList.Find(x => x.jobNo == jobNo);

        // 今の時間を取得して文字列に変換
        jobTimeData.jobTimeString = DateTime.Now.ToString(FORMAT);

　　　　// お使いの時間データのセーブ
        PlayerPrefsHelper.SaveSetObjectData(WORKING_JOB_SAVE_KEY + jobTimeData.jobNo.ToString(), jobTimeData);

        string str = DateTime.Now.ToString(FORMAT);
        Debug.Log("仕事中 : セーブ時間 : " + str);
        Debug.Log("セーブ時のお使いの残り時間 : " + jobTimeData.elespedJobTime);
    }


////*ここからメソッドを２つ追加  *////


    /// <summary>
    /// 行き先の数だけ、その行き先の JobTimeData があるかどうか確認し、ある場合にはロードして WorkingJobTimeDatasList に追加
    /// </summary>
    public void GetWorkingJobTimeDatasList(List<TapPointDetail> tapPointDetailsList) {
        for (int i = 0; i < tapPointDetailsList.Count; i++) {
            // 該当するお使いの番号でセーブされている時間データがあるかどうか確認
            LoadOfflineJobTimeData(tapPointDetailsList[i].jobData.jobNo);
        }
    }

　　/// <summary>
    /// お使い時間のロード
    /// </summary>
    /// <param name="jobNo"></param>
    public void LoadOfflineJobTimeData(int jobNo) {

        // 指定されたお使いの時間データのセーブデータがあるか確認
        if (PlayerPrefsHelper.ExistsData(WORKING_JOB_SAVE_KEY + jobNo.ToString())) {

            // セーブデータがある場合、取得してクラスに復元
            JobTimeData jobTimeData = PlayerPrefsHelper.LoadGetObjectData<JobTimeData>(WORKING_JOB_SAVE_KEY + jobNo.ToString());

　　　　　　//  List に JobTimeData を追加
            AddWorkingJobTimeDatasList(jobTimeData);

　　　　　　// 文字列になっている時間を DateTime 構造体に復元して取得
            DateTime time = jobTimeData.GetDateTime();

            string str = time.ToString(FORMAT);
            Debug.Log("仕事開始時 : セーブされていた時間 : " + str);
            Debug.Log("ロード時の残り時間 : " + jobTimeData.elaspedJobTime);
        }
    }


////*ここまで  *////


}

　スクリプトを修正したらセーブします。

３．GameManager スクリプトを修正する

　前回の手順で TODO を記述してあった場所に処理を実装していきます。
また、設計の内容も合わせて確認して、処理をどこに実装するのか、分岐はどういったものが必要なのかを考えてみてください。

GameManager.cs

　<=　クリックすると開きます

using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
using DG.Tweening;
using System;
using System.Linq;

public class GameManager : MonoBehaviour
{
    [SerializeField]
    private List<TapPointDetail> tapPointDetailsList = new List<TapPointDetail>();     //  ゲーム内にある行先を束ねて管理するための変数

    [SerializeField]
    private Transform canvasTran;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//  行き先確認用ポップアップなどの生成位置の指定の変数。TapPointDetail クラスより移管

    [SerializeField]
    private JobsConfirmPopUp jobsConfirmPopUpPrefab;                                   //  行き先確認ポップアップのプレファブをアサインする変数。TapPointDetail クラスより移管

    [SerializeField]
    private CharaDetail charaDetailsPrefab;                                            //  お使い完了時に生成するキャラのプレファブをアサインする変数。TapPointDetail クラスより移管

    [SerializeField]
    private List<CharaDetail> charaDetailsList = new List<CharaDetail>();              //  お使い完了のキャラを束ねて管理するための変数


    void Start() {

////*　ここから処理を実装　*////


　　　　// TODO 褒賞関連の処理


        // お使いの時間データの確認とロード
　　　　OfflineTimeManager.instance.GetWorkingJobTimeDatasList(tapPointDetailsList);


////*　ここまで　*////


        // 各 TapPointDetail の設定
        TapPointSetUp();
    }

    /// <summary>
    /// 各 TapPointDetail の設定。お使いの状況に合わせて、仕事中か仕事終了かを判断してキャラを生成するか、お使いを再開するか決定
    /// </summary>
    private void TapPointSetUp() {

　　　　// List に登録されているすべての TapPointDetail クラスに対して１回ずつ処理を行う
        for (int i = 0; i < tapPointDetailsList.Count; i++) {

　　　　　　// TapPointDetail クラスの設定を行う 
            tapPointDetailsList[i].SetUpTapPointDetail(this);


////*　ここから処理を実装　*////


            // 各 TapPointDetail に登録されている JobData に該当する JobTimeData を取得
            OfflineTimeManager.JobTimeData jobTime = OfflineTimeManager.instance.workingJobTimeDatasList.Find((x) => x.jobNo == tapPointDetailsList[i].jobData.jobNo);

            // この行き先がお使い中でなければ次の処理へ移る
            if (jobTime == null) {
                continue;
            }

            // お使いの状態と残り時間を取得
            (bool isJobEnd, int remainingTime) = JudgeJobsEnd(jobTime);

            // ロードした時間とセーブした時間を計算して、まだお使いの時間が経過していない場合には、③を実行する。お使いが完了している場合には①と②を実行する
            if (isJobEnd) {
                // ①お使い完了。お使いのリストとセーブデータを削除　キャラをタップしてから消す
                OfflineTimeManager.instance.RemoveWorkingJobTimeDatasList(jobTime.jobNo);

                // ②キャラ生成して結果を確認
                GenerateCharaDetail(tapPointDetailsList[i]);
            } else {
                // ③お使い未了。行き先の画像をお使い中の画像に変更して、お使い処理を再開。
                JudgeSubmitJob(true, tapPointDetailsList[i], remainingTime);
            }     


////*　ここまで　*////

      
        }
    }

    /// <summary>
    /// TapPoint をクリックした際にお使い確認用のポップアップを開く。TapPointDetail クラスより移管
    /// </summary>
    /// <param name="tapPointDetail"></param>
    public void GenerateJobsConfirmPopUp(TapPointDetail tapPointDetail) {

        // お使い確認用のポップアップを作成
        JobsConfirmPopUp jobsConfirmPopUp = Instantiate(jobsConfirmPopUpPrefab, canvasTran, false);

        // ポップアップのメソッドを実行する。メソッドの引数を利用してポップアップに TapPointDetail クラスの情報を送ることで、JobData の情報を活用できるようにする
        jobsConfirmPopUp.OpenPopUp(tapPointDetail, this);
    }

    /// <summary>
    /// お使いを引き受けたか確認
    /// </summary>
    /// <param name="isSubmit"></param>
    public void JudgeSubmitJob(bool isSubmit, TapPointDetail tapPointDetail, int remainingTime = -1) {
        if (isSubmit) {

            // お使いの登録
            OfflineTimeManager.instance.CreateWorkingJobTimeDatasList(tapPointDetail, remainingTime);


////*　ここから処理を修正　*////


            // お使いの準備とお使いの開始
            if (remainingTime == -1) {
                // いままでお使いしていないなら、お使いごとの初期値のお使いの時間を設定
                tapPointDetail.PrapareteJobs(tapPointDetail.jobData.jobTime);
            } else {
                // お使いの途中の場合には、残りのお使いの時間を設定
                tapPointDetail.PrapareteJobs(remainingTime);　　　　　　　　　　　 //　<=　上と同じメソッドの呼び出しですが、引数が違います。間違えないように！
            }


////*　ここまで　*////


            // お使い開始時間のセーブ
            OfflineTimeManager.instance.SaveWorkingJobTimeData(tapPointDetail.jobData.jobNo);

        } else {
            Debug.Log("お使いには行かない");
        }
    }

    /// <summary>
    /// キャラ生成
    /// </summary>
    public void GenerateCharaDetail(TapPointDetail tapPointDetail) {
        tapPointDetail.SwtichActivateTapPoint(false);

        // TODO お使い用のキャラの生成
        Debug.Log("お使い用のキャラの生成");
        CharaDetail chara = Instantiate(charaDetailsPrefab, tapPointDetail.transform, false);

        chara.SetUpCharaDetail(this, tapPointDetail);
    }


////*ここからメソッドを１つ追加  *////


　　/// <summary>
    /// 時間の差分より、お使いが終了しているか判定
    /// </summary>
    /// <param name="jobTimeData"></param>
    /// <returns></returns>
    private (bool, int) JudgeJobsEnd(OfflineTimeManager.JobTimeData jobTimeData) {

　　　　// ゲーム起動時の時間とお使いを開始した時間との差分値を算出(jobTime 100 = 1秒で換算している)
        int elaspedTime = OfflineTimeManager.instance.CalculateOfflineDateTimeElasped(jobTimeData.GetDateTime()) * 100;
        Debug.Log("お使い時間の差分 : " + elaspedTime / 100 + " : 秒");

        // 残り時間算出
        int remainingTime = jobTimeData.elaspedJobTime;
        Debug.Log("remainingTime : " + remainingTime);

        // 経過時間がお使いにかかる時間よりも同じか多いなら
        if (remainingTime <= elaspedTime) {
            // お使い完了
            return (true, 0);
        }
        // お使い未了。残り時間から経過時間を減算して残り時間にする
        return (false, remainingTime - elaspedTime);
    }


////*ここまで  *////


}

　スクリプトを修正したらセーブします。

４．＜タプル型の実装例＞

　タプル(tuple)型は C# の持つ機能の１つです。複数のオブジェクトのデータをひとまとめにして管理することができます。
また、戻り値として利用する場合には、複数のオブジェクトのデータを同じようにまとめて戻してくれることが出来ます。

　書式は複数ありますので、それぞれ紹介します。今回は②の書式で実装しています。
　
＜記述例①＞

  (int, bool) damage = (0, false);

　上記の例の場合、damage 変数には、２つの型の情報が含まれていることになります。
より丁寧に書く場合には、今回のように、通常の変数のように型に対して宣言も可能です。
出来るだけタプル内のオブジェクトの型にも変数の宣言をつけて利用することをおすすめします。

＜記述例②＞

  (int value, bool isWeakness) = (0, false);

＜記述例③＞

  (int value, bool isWeakness) damage = (0, false);

　タプル型の情報を扱う場合、タプル内のオブジェクトに対して変数の宣言を行っているか、いないかによって、参照する場合の記述が変わります。

　記述例①のように、タプル内で型のみしか宣言していない場合には、タプル内の情報は Item1、Item2 というように自動的に採番されます。
その場合は、「タプルの変数名.タプル内のオブジェクトの宣言順のItemの番号」の書式で記述できます。

＜記述例①の場合の参照例＞

  UpdateDurability(damage.Item1);  // int 型の引数を参照して渡しています

　変数の宣言を行っている場合には、通常の変数のように「タプルの変数名.タプル内のオブジェクトの変数名」の書式で記述できます。
そのため、タプルの変数名から、値の推測が可能です。

＜記述例②の場合の参照例＞

  UpdateDurability(damage.value);  // int 型の引数を参照して渡しています

　Item1、Item2 でも処理は動きますが、プログラムは処理を見て、誰でもすぐに内容が理解できる設計が理想です。
なるべく変数名をつけてタプルの宣言をした方がいいというのは、このようにプログラムの可読性に関わるためです。
damage.Item1 よりも、damage.value の方が、変数名だけ見てもどのような値が代入されているか判断がつきやすいので、処理を読み解きやすいということです。

　今回の処理では、タプル型を戻り値を持つメソッドとしても活用しています。

＜右辺で戻り値を持つメソッドの実行命令＞

　// お使いの状態と残り時間を取得
  (bool isJobEnd, int remainingTime) = JudgeJobsEnd(jobTime);

＜呼び出されて実行されるメソッドと戻り値の確認＞

　　/// <summary>
    /// 時間の差分より、お使いが終了しているか判定
    /// </summary>
    /// <param name="jobTimeData"></param>
    /// <returns></returns>
    private (bool, int) JudgeJobsEnd(OfflineTimeManager.JobTimeData jobTimeData) {

　　　　　　//　処理


　　　　// 経過時間がお使いにかかる時間よりも同じか多いなら
        if (remainingTime <= elaspedTime) {
            // お使い完了
            return (true, 0);      //  <=  タプル型の戻り値
        }
        // お使い未了。残り時間から経過時間を減算して残り時間にする
        return (false, remainingTime - elaspedTime);　　　　　　　　　//  <=  タプル型の戻り値
    }

　
　JudgeJobsEnd メソッドの戻り値の型は (bool, int) のタプル型です。
よってこの処理はタプル型 = タプル型になりますので、代入処理が成立しています。
タプル型同士であっても、タプル内の型が異なる場合には代入処理できませんので注意してください。
今回は、(bool, int) = (bool, int) であるため処理が成立しています。

　この処理が実行されると、JudgeJobsEnd メソッド内において処理が行われて、
その処理結果として、bool 型でお使いが完了している/していない(true / false)と、int 型で残っているお使いの時間、という２つの情報が damage 変数に代入されることになります。

参考サイト

MicroSoft C#リファレンス
タプル型
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/lan...

５．ゲームを実行して動作を確認する

　ロードの処理には複数の確認を行うべきポイントがあります。
それらを順番にデバッグを行い、制御が正常に行われているかを確認してください。

＜実装動画①　ゲームを再開する。放置した時間経過後に、残り時間が残っている場合には、放置した時間を差し引いてお使いを再開する＞

動画ファイルへのリンク

　以上でこの手順は終了です。
　
　次は　手順１７　－お使いの結果の褒賞表示用のポップアップとスクリプトの作成と生成処理の実装－　です。