Blend Tree では通常のトランジション(遷移)のように、矢印で State 同士をつないでアニメの再生切り替えを設定しない代わりに
Blend Tree 内で設定をした
Parameter(Look X と Look Y) の値がどの値になっているかによって、アニメの再生の切り替えの設定を行うことが出来ます。
Blend Tree のインスペクターにある Motion の項目が List is Empty になっていると思います。
ここに
再生を行いたい複数のアニメを登録し、再生するための条件式を設定出来ます。
Motion 内の
右下にあるプラスボタンを押してください。メニューが表示されますので、
Add Motion Field を選択します。
Animation Clip を選択するウインドウが開きますので、player_front のAnimation Clip を選択してください。
これで Motion 内に再生するアニメの候補として登録されます。Animator ビュー内にも、
Blend Tree とつながる State が追加されます。
<手順動画 Motion に AnimationClip を追加する>
動画ファイルへのリンク
Blend Tree インスペクター画像
Animation ビュー画像
追加された Motion に条件を設定します。
このときに利用するのが、
Parameter である Look X と Look Y の情報になります。
Blend Tree では、この Parameter の値が、
Motion 内の Pos X と Pos Y と同期する設定になっています。
新しく追加した
player_front の設定を、Pos X = 0、Pos Y = -0.5f に設定してください。
キー入力のうち、下方向の移動は Y 軸をマイナス方向の値が取得できますので、Y 方向の値と同期するようにします。
Blend Tree インスペクター画像
では、残りの3つの Animation Clip についても、Motion 内に追加していきましょう。
追加する順番は任意です。下記の画像のように、
Pos X と Pos Y を設定してください。
各方向と値が同期することが大切です。
Blend Tree インスペクター画像
Animator ビュー画像
2つ以上の Motion が追加されると、インスペクターの Parameter の下に、Blend する値の位置が青い菱形で表示されます。
現在は
4つの点が、上下左右に1つずつ存在している状態になっているはずです。
では、Blend Tree による、アニメの制御を実際に試してみましょう。
インスペクターの一番下にある Blend Tree をクリックして、アニメのプレビューを表示します。
再生ボタンを押してください。正面を向いているアニメが再生されますので、
Parameter の下にある4つの点の
中央にある赤い丸をドラッグアンドドロップして、いずれかの頂点に移動させてみてください。
その方向のアニメの再生に切り替わります。
<Blend Tree の機能の確認>
動画ファイルへのリンク
これが Blend Tree を利用したアニメの制御処理になります。
Animator ビューも一緒に確認しておいてください。ドラッグアンドドロップに合わせて、
Look X と Look Y の値が動いていることが分かります。
今回は、
Blend Tree 内の Parameter の設定として、
Motion 内の Pos X と Pos Y に入る値を Look X と Look Y の値に指定しています。
そのため、キャラの移動した際の
キー入力の値を、この
Look X と Look Y に割り当てることが出来れば、スクリプトから、この Blend Tree 内のアニメの制御が可能になります。
次の手順では、このロジックを使った遷移の制御を、スクリプト使って切り替えるようにして、キャラの移動と移動のアニメーションとを紐づけしていきます。
以上でこの手順は終了です。
次は
手順9 −プレイヤーキャラの移動アニメの同期− です。